見やすくなったかな?
『無軌道雑信<ばる>』

半年間の研究をふまえ
インタフェースをリニューアル

まずは表示状況の調査から
 Webデザインで、まず注意をしなければならないのは、訪問者の表示環境に柔軟に対応できること。これは、どんな参考書にも書いてあることですね。
 しかし、自分が使用しているディスプレイサイズや個人的な好みによる環境設定のもとでデザインしていると、なかなか、他の環境を想定することは難しいものです。そこで、自分以外のパソコンユーザーが、どんな環境でWebを見ているのかを調べて見ました。
 まず、画面解像度。いまや大勢派は、1024×768ピクセルだそうです。日本はノートパソコンユーザーが多いと聞いていたので驚きです。私はつい先日まで、800×600でしか見れなかったのに(;_;)。さらに、ブラウザは最大表示にするという方が多いようです。それじゃぁ、ドラッグ&ドロップで画像をパチれないじゃないか(笑)とも思うんですが‥‥。
 ともかく、そういう情報が手に入りました。参考書には、600×480ピクセルのディスプレイでも無理なく読めるようにという目安が挙げられていますが、このサイズにぴったりと合わせてしまうと、大型ディスプレイで表示した場合、なんとも間抜けなものになってしまいますので、どちらで見ても、それなりに見栄えのするデザインにしなければなりません。これが結構難しいんですね。

状況を知れば知るほど難しい!
 これまで『無軌道雑信<ばる>』の各コンテンツは、「コラムっぽさ」をだすために別ウインドウに表示するようにしていました。Netscape Navigatorの初期設定幅が480ピクセルであり、複数ウインドウを並べて表示するのが当たり前だと思っていたからでもあります。しかし、これが非常に評判が悪い。確かにブラウザを最大表示にしてみると、迷惑このうえないものなのですね。
 そこで、これを同一ウインドウのコンテンツ表示用フレームに取り込むことを検討してみました。しかし、そこでまた新たなる問題が‥‥。
 Webページをデザインする上で、もはや当たり前となったかのように見えるフレームやテーブルタグを使用したレイアウト。しかし、これらが意識的な方々に嫌われていることが判明したのです。フレームの使用に反対する「迷枠撲滅運動」などというものさえあるほどです。
 新インタフェースにもフレームを活用しようと思い、さらに全ページにテーブルタグを使用していた【道楽楼】としては、大弱りです。悩んだ挙げ句、PDF形式の採用も考えましたが、表示速度や更新時の手間を考えると得策とは思えない。結局、フレームは使用しつつも、フレームなしで読めるバイパスを作ることにし、テーブルタグも、より有効な活用を心掛けるということで、最小限で利用することとしました(現在、段階的に修正中)。

気づかれた点はご遠慮なく
 とまぁ、いろいろ悩んだ挙げ句にできあがったのが、この形態です。左側には常に目次が、右側にその内容が表示されるというものです。デフォルトとして右フレームの幅は固定されていますが、訪問者の任意により左右に伸縮させることもできます。目次も左右幅の設定の違いに、それなりに対応できるようになったと思います。また、目次は「新着」「連載」「バックナンバー」に分け、さらに「バックナンバー」は、「音曲と理想」「言葉と連想」「社会と幻想」「科学と空想」にジャンル分けしてみました。この分け方は、その都度の必要性と気分次第で(笑)変えていきたいと思っています。
 その他、リニューアルを機に、月替わりのカヴァーアート「今月の一枚」コーナーを設け、ビジュアル作品のご投稿に対する歓迎体制を整えました。
 今後は、著者別目次の設置など、リファレンス性を重視したリニューアルを図っていく予定です。まだまだ万全といえる状態ではないのは分かっておりますので、皆様からの忌憚のないご意見をいただけると幸いです。なお、「告知板」コーナーは一時閉鎖としましたが、ご要望があれば、再開いたします。

(98.08.01【道楽楼】管理人・蓮見季人)


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