ハード・ロック・バンド
マーヤのギタリスト
河村タケヒデ
独占インタビュー
――

今回、新録でカセットをリリースされましたね。私も、さっそく聴かせていただきました。デジタル録音なんですね。

河村

そう。16トラックのデジタルで録った。テープに落とす段階で音質が極端に変わってしまうので、ずいぶん苦労したよ。

――

アナログの旧作が、デジタルでCD化される[AAD]は、ありがちですが、このカセットは、わざわざデジタルで録音してアナログでリリースという[DAA]。めずらしいですね。

河村

アハハ。

――

今回の使用機材についてお聞かせください。

河村

ギターは、ギブソンのレスポール。そいつをマーシャルとピーヴィーのアンプで鳴らした。いつものとおり、ギターには、エフェクターをいっさい使ってないんだ。アンプだけで歪ませた音だよ。

――

レスポールは、ヴィンテージものですか?

河村

いや、違う。1990年製と1991年製の2本を使った。ソロパートの音は、91製の方で、ピーヴィーの120Wヘッドアンプをマーシャルのキャビで鳴らした。その他のギターサウンドは、マーシャルの50Wヘッド+マーシャル・キャビだ。どれもすべて、フル・チューヴ(真空管)のアンプだよ。

――

その他の機材で気になるのは、やはりあの打楽器群ですね!

河村

あれは、僕と小池さん(ドラム担当の大谷氏のこと)が、長い間、ため込んだものなんだ。今回の録音は、いっさいシンセサイザー音を使っていない。すべて生楽器の音なんだ。シーケンサーも使っていなくて、ピアノから何から、全部、素手で演奏しているんだ。

――

ところで、河村さんが日頃よく聴かれる音楽とは、どんなものですか? また、影響されたミュージシャンなど教えてください。

河村

ヨーロッパの中世とルネサンス音楽が好きで、後は、ロマン派や古典派がまるで抜けていて、それ以降の近代と現代音楽をよく聴いている。僕のアイドルは、ストラヴィンスキーだ。あの、ハゲのヨボヨボ・ジジィにほれこんでいる。大好きなんだ。

――

なるほど‥‥。
 さて、最後に、今後の活動についてお聞かせください。

河村

年内は、12月21日に、シルバー・エレファントでライブ。
 新曲も作っている。今、取り組んでいるのは、インストの小品で、ユニゾンを乱用した楽曲だ。タイトルは「完全なる一点の癒着」っていうんだ。その他には、あのフナズシをテーマにした標題音楽を作ろうと思っている。

――

フナズシ‥‥ですか?

河村

そう。滋賀県名産で、魚のフナを発酵させた、あのとてつもなく、すごい臭いがするやつだ。その恐怖を表せたらと思う。

――

はぁ‥‥、なるほど‥‥。(気を取り直して)今回は、ありがとうございました。

 

(編注:文中のライブに発行が間に合いませんでした。
マーヤ次回ライブは、2月7日、シルバー・エレファントです)

 

(構成・写真・イラスト:出桑畑真理〜1997年11月〜)