はなわか:ベーシスト
明田川 満
独占インタビュー

バンドマンにスポットをあてたインタビューシリーズ。第二回目は、前回登場の河村タケヒデさんと一緒にマーヤをやっている、ベーシストの明田川 満さんの登場です。明田川さんは、元々、はなわかというバンドで活躍している人です。その辺を中心にお話を伺いました。

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はなわかはどのくらいやっているんですか?

明田川

結成は84年で、参加したのもその年なので、もう14年目に入る。

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長いですねー。歴史的バンド「はなわか」ですねー。
長い歴史から、何かエピソードをお聞かせください。

明田川

ん〜、ない。

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な、なんにもないんですか ?

明田川

中野サンプラザで演奏したこととか、テレビに出て演奏したことがあるよ。テレビの時は、マーヤのドラマーの大谷さんもメンバーだったんだ。

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大谷さんもはなわかに参加していたんですか? その辺をお聞かせください。

明田川

元々、ドラムの大谷さんと僕は、ちょうどテレビに出た頃のはなわかのリズム隊コンビだった。僕たちは、はなわかというバンドにアグレッシブ性を持ち込んだんだ。その後、大谷さんは脱退して、マクラル・カン・モールディング・カンパニーという長い名前のバンドをやりだした。僕は今に至るまで、はなわかのベーシストを続けている。96年に僕たちはマーヤのリズム隊として再会したんだ。

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へー、なるほど。そーだったんですか。じゃぁ、まるでマーヤって、ヴァニラ・ファッジのリズム隊を引っ張って結成された、ジェフ・ベックのBBAみたいですね!

明田川

じゃぁ、マーヤの河村さんは、ジェフ・ベックみたいってことか? ‥‥うそでしょ!!

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それでは次に、明田川さんの好きな音楽、ミュージシャンをお聞かせください。

明田川

そりゃぁ、なんといっても、トニー・レヴィンだ。コンサートで彼を目の前で観たとき、僕はベーシストになることを決めたんだ。多くのことを学び、影響されている。あと、J・S・バッハ、パット・メセニーも好んで聞いている。

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そう、明田川さんといえば、トニー・レヴィン。スタジオ・ミュージシャンだけあって、活動は幅広いのに、レヴィンのコレクションは、ほぼ網羅しているそうですね。

明田川

そうなんだ。たいていのことは知っている。最近は、彼のホームページも覗いているからね。

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愛用のベースもレヴィンと同じミュージックマンの5弦ベース、スティングレイ・5ですよね。

明田川

そうなんだ。スティングレイ・5とトレース・エリオットのアンプのコンビネーションで、ブイブイいわせているんだよ! 最近は特に、フレットレスの方に凝っていてね。

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フレットレス‥‥いいですねぇ。明田川さんは数少ないスティックベースの奏者であり、はなわかといえば、やはり変拍子が多く、プログレ‥‥

明田川

いや、それは違う! プログレは嫌いだ!

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え、え‥‥っ。

明田川

‥‥(間)‥‥

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最後に、今年の抱負をお聞かせください。

明田川

ずいぶん長く活動していなかった、アンモナイト・マーマーを今年はやる。すでにスタジオ入りすることも決まった。ドラムは、星観る人のタマオさんの予定だ。

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それは楽しみですね。

明田川

マーヤもはなわかも、2か月毎のペースでライブをやっているし、はなわかの方では、今年中にCDを出そうと考えているんだ。
あっ!CDといえば、アモン・デュールのCD、買いにいかなくっちゃ!

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え〜〜、それってバリバリのプログレじゃないの‥‥?

 

(構成・写真:出桑畑真理〜1998年2月〜)