デスクトップクリエイション講座
印刷屋残酷物語 2
「無限地獄」


  私は、労働組合で事務員をしています。で、よく数社の印刷屋さんとは仕事をするのですが‥‥。

 いまだに、うちではビラなど単発物は「レイアウト用紙」に「鉛筆でレイアウト」。本文は、ワープロで打ち「実際の組み込み」は印刷屋さんにしてもらって、それに「赤を入れて」印刷してもらう‥‥というのが主流です。

 まあ、機関誌は「レイアウトも含めて」もっと大きな会社に頼んでますが‥‥

 で、ギリギリまで入稿は遅らせるのに、ひとたび原稿が上がると、「明日もってこい!」「午前中には上げろ!」なんて‥‥。発注しているこっちが見ても、「そりゃあ、酷いぞぉ!」 と思える対応!!
 でも、ちゃんと上げてきてくれる。す、すごいなぁ! その影には、何人の名もなきヒロシさんが‥‥(;_;_;_;_;)

 しかも、近頃はそんな職場にもWINが入りまして‥‥そう、「G○ルー」で入稿!は、実は私の職場での出来事。 あ!僕がしたんじゃないですよ!!

 WINブームでパソコンを買ったDTPという言葉も知らない人が、ひとたび「ドローソフト」で一応のレイアウトが出来ると、それで入稿しようとしていた‥‥発注された中堅印刷会社から「出来ないです」っていわれ、「なんで、データで入れてるじゃないか!」って怒っているのを聞いて‥‥

 その瞬間、私の意識は‥‥「ブラックホールに吸い込まれましたぁ!!」
 な、なんちゅう大胆な(大胆じゃないな!何て言うんだ?こんなとき‥‥)ことを。

 それ、印刷会社をわざといぢめてるんぢゃぁ???とまで思えました。

 でも、よく考えれば、9万円で、ちゃんとDTPを勉強し、フォントとプリンタを揃えないと使えない物より、5800円で、とりあえず見よう見まねで組み上げられて、フォントもいっぱいトゥルータイプがついてて、廉価なプリンタで印刷できるソフトの方が、敷居は低いよなぁ〜!!

 で、現在、「G○ルー」入稿はしていませんが、うちの240dpiのプリンタで出力した紙原稿は、まちの小さな印刷屋さんに『ポン取り』(あ!ただのコピーね!)していただいてると言う‥‥

 おいおい、それだったら全然、印刷屋さんの儲けの部分が‥‥、大丈夫なのかぁ?と、はたからみてても、とことん、いじめ抜かれる印刷屋さんであった。

 (しかも、さらに「紙原稿」までいってるから、催促の声は、よりし烈になっていく‥‥。 夜の7時に出して、明日の9時に5000枚‥‥コストパフォーマンスの出てくる前の枚数!! 作ってこい!!何て言って。ああ!こんな事、書いたら、今後、アダさんににらまれそう!!)

(まなたけ)


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