市ヶ谷に謎の円盤
誰が何のために?
自衛隊の秘密兵器か?
消えた捜索隊!?

 「それ」を目の当たりにしたときの驚きをどのような言葉に表したらよいのだろう。それは、あまりに突然のことだった。市谷田町の交差点をお堀側に渡ったとき、「それ」は突如、記者の視界に飛び込んだ。直径10メートルほどの巨大な円盤だ。
東京新宿・市ヶ谷の外堀に突如現れた謎の円盤。
直径10メートルで上部はソーラーシステムの様。
捜索のためか横付けされたゴムボートだが、搭乗者は不明。

 上部は、ソーラーシステムのような反射板が張り巡らされており、冬の弱い陽射しに輝いている。側部は青色のドラム缶ほどの円筒が周囲を縁取っている。地元民に取材してみると、どうやら発見されてから数日が経過していたようで、この物体は、ロープで堀岸に繋がれており、ゴムボートが横付けされていた。
 市ヶ谷近辺は、この10年以上、途切れることなく何らかの大規模工事が行なわれていた。記者は、その裏に隠された計画があるのではと、常々疑念を抱いていたが、これがそのひとつの回答なのだろうか? 市ヶ谷は、ご存じの通り、自衛隊の駐屯地だ。果たして、この円盤は、日本国自衛隊と何らかの関係があるのだろうか?
我関せず走り続ける中央線。
 ひょっとして、自衛隊が秘密裏に開発していた、ソーラーシステムを利用した空飛ぶ円盤なのではないか? 10年以上も掛け、地下鉄南北線の工事にカモフラージュし、新兵器の発進口を建造していたのではないか? もちろん、これは記者の憶測に過ぎない。
 ただ、そんな疑念を裏付けるかのような要因がひとつある。周囲の人々に尋ねても、誰もこの物体には関心がないようなのだ。なぜだ? こんな非日常的な物体が眼前にあるのにである。ただひとつ、思い当たることがある。そう。それは、あまりに堂々としているのだ。「何の隠し事もない」と言わんばかりの存在感。しかし、これが、逆に「何かある」と記者に思わせるのである。
 市ヶ谷堀に突如現れた、謎の円盤。誰もその正体を、探ろうとはしない。いや、探ってはならないのかも知れない。

(蓮見季人)

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