珈琲にこだわれ

〜自家焙煎に挑戦!〜
(その1)
 いよいよ今回は「自家焙煎」についてお話ししましょう。自家焙煎。ジブンのウチで珈琲をバイセンしましょうというわけですね。

1.焙煎のために必要な器具
 まずは必要な道具をあげてみます。
  • ガスコンロ
     台所のガステーブルでよいですが、焙煎の時に豆から皮がはがれて飛び散るため、もし台所を汚したくない場合には、卓上コンロなどを用意してベランダでやるなどの工夫が必要かもしれません。

  • 豆を焼くために使う器具
      一般的なのは銀杏などを煎ったりするのに使う、金網の手網煎り器です。また最近では「いるいる」(商品名)という、珈琲豆焙煎用の焙烙(ほうろく)も売られています。とにかく1回だけ試しにやってみよう、というのであればフライパンや中華鍋でもできます。ただ火のあたりが偏ってしまうため、あまりおすすめしません。
     手網煎り器や「いるいる」は東急ハンズの珈琲器具売場や珈琲器具販売店などで購入することができます。(珈琲器具販売店については後述)

  • 時計あるいはタイマー
     最初は豆の焼けていく度合いがつかみにくいので、時計などで時間をはかりながら焙煎すると、失敗が少なくなります。

  • 焙煎後の珈琲豆を冷ますためのざる
     これはざるでなくても、バットでも新聞紙でもよいです(新聞紙はインクの匂いがついてしまうかも?)。私は、クッキーなどの空缶(底が浅く、面積の広いもの)を使っています。

  • ドライヤーあるいは扇風機
     これも焙煎後の珈琲豆を冷ますために使います。
     と、5つほど挙げてみましたが、実際に購入する必要があるのは、煎り器だけでしょう。あとは家にあるものばかりだと思います。
2.生豆について
 焙煎するためには、焙煎される前の珈琲豆がなくてはなりません。この焙煎される前の豆のことを「生豆」といいます。
 この「生豆」ですが、「きまめ」とか「なままめ」と読みます。「きまめ」というのが一般的に広まっていますが、もともとは「なままめ」と読むようです。
 それはさておき、この生豆はどこで購入できるのでしょうか? 珈琲の本でも自家焙煎について書かれているものがありますが、この点について触れているものはほとんどありません。まぁ、特定のお店の宣伝になってしまいかねないからなのでしょうけどね。

 おそらく、アクセスしやすいお店の筆頭としては、前述の東急ハンズ(珈琲器具売場。たいてい「いるいる」の隣においてあったりします)があげられるでしょう。でも、はっきりいって、あれは高いです。しかも、豆の状態もあまりよくないものが多く、暴利といっても過言ではないでしょう。

 東京には、いくつか珈琲器具を専門に扱っているお店があります。そういうお店では生豆も扱っていますので、ここを利用するのがよいと思います。
 私が知っているのは、新宿のヤマモトコーヒー店(紀伊國屋書店本店の近く)や浅草(合羽橋)のユニオンの2軒です。私はもっぱらヤマモトコーヒー店を利用しています。ここのご主人は何かと相談にのってくれますし、アドバイスもしてもらえますので初めての人でも安心して購入することができるでしょう。さきほどの煎り器ももちろん販売しています。
 どちらのお店も、コーヒーミルやエスプレッソメーカーなど、見ているだけでもカッコイイものがありますので、単にウインドーショッピングするだけでも楽しい所です。(そんなのヲレだけか?)

 また、自家焙煎をしている珈琲屋さんで、生豆を販売しているところもあります。

(アラビカ・ヒコ)



連載トビラへ