『すごい科学で守ります!』
−特撮SF解釈講座−

長谷川裕一著・NHK出版刊・1,300円

 やあ、何がすごいって、「バトルフィーバーJ」から「メガレンジャー」までのいわゆるスーパー戦隊シリーズを“一つの時間軸の中で起こった出来事”として解説しちゃったのがすごい。詳しい中身はご覧になっていただくとして、すべてのスーパー戦隊の科学技術はデンジ星人およびフラッシュ星人が地球にもたらしたものを地球人たちが研究開発したものである、というのが本書のおおまかな論旨だ。そして地球には異星人たちがもたらした技術を研究開発する「S.U.P.」なる影の組織が存在し、デンジマン以降のスーパー戦隊をバックアップしているというのだ!
 著者長谷川裕一は、スーパー戦隊シリーズが20年以上も続く日本屈指の特撮シリーズなのに、何故か大人のファンやマニア層には真剣に取り扱われない、と嘆く。そして彼は立ち上がり、本書を制作したのであった。
 かつては私もファンだった、そしてきっと、あなたも。本書は、そんな子どものころのピュアネスを思い出させてくれる、愛にあふれた一冊なのである。ウルトラマンもいい。だけど、戦隊シリーズだって負けちゃいないぜ!

(ヤマモトキョーコ)


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