接近遭遇×2
IN TOKYO

 前号では、M氏にLONDONでお会いした時の模様をご紹介しましたが、今回は、東京で2度もお会いしてしまいました。

 さて、1度目は、SUGIZOのイベントツアーのため来日していた、その合間の出来事でした。
 ある日、僕は風邪をこじらせて、久しぶりに会社を休んでいました。すると電話がかかってきて、(休みなのに今ごろだれだよ)と思いながら受話器をとると、めちゃくちゃハイテンションの声で「土屋です!!」ときたもんだから、もうびっくりしました。心臓に悪いです。でも、何で会社勤めの僕が、平日に家にいると思ったんでしょう。やはり非凡な人です。少し人間離れしてますが。
 当日は、ツアーの移動日だったので、僕は家で電話をじっと待っていました。先日の電話で「午後に会いましょう」とおっしゃっていたので、今日はたっぷり時間があるなぁと勝手に思ってルンルンしていたら、やっと3時にかかってきました(またドキドキしました)。結局、「5時半にしましょう」ということになり、この日は、ミック・カーンたちのライブもあったので、少ししかお会いできなかったのでした。
 お話しは、今回のツアーのことに始まり、テレビの話題になり(日本語のテレビが、かなり楽しいらしい)、今朝はテレビドラマ「ふぞろいの林檎たち」の再放送が懐かしくて、予定の新幹線に乗り遅れてしまったそうです(それでこの時間になったのかぁ)。劇画では、最近は「風の谷のナウシカ」にはまっていて、森の人パジャマが欲しいとおっしゃっていました。原作でしか出てこない森の人のパジャマがあるのでしょうか? 情報をお持ちでしたら、ぜひご連絡ください。それにしても、文化的ギャップが大きいような気が‥‥。ロンドンは遠いなぁ。

 さて、時が流れ10月1日になりました。そうです、この日は待ちに待った8年振りのソロアルバム「Mod' Fish」の発売日なのです。これにあわせてこの日、新宿タワーレコードにプロモーションの為、またもや来日してしまったのです。なにを隠そう、僕の奥さんは、このお店の従業員なわけで、この日のイベントはM氏側からの希望だったのです。そんなわけで、僕以上に奥さんが盛り上がってしまって、この日が来るまで、家はハイテンションな日々を送ったのでした。
 会場には8年振りの新作にもかかわらず、老若男女(僕が確認した限りでは、1歳から45歳くらい)の多くの方が見に来られて、30年近いキャリアは伊達ではないことを証明していました。とくに一番前に陣取っていたおばさんのパワーは、すごかったです。
 イベントは、司会に「音楽と人」誌の市川編集長、ゲストに濱田マリさんを迎え、終始なごやかな雰囲気でした。終了後にお土産としてエレキギターのおもちゃを差し出したら、躊躇せずに受け取っていただけました。頂き物は好きなようです。
 実は、驚くべきことに、このCDに僕の名前がクレジットされています。これについては次号にご説明できればと思っています。それから、最近ブレイクしているSHAZNAがシングルでカバーする「すみれseptember love」が売れるおかげで「またしばらくこもれる」と言っていました。嬉しいやら悲しいやら。みなさんCDのお買い求めは、タワーレコード新宿店で! よろしくお願いします。

(高野 敏:「ばるんが通信」No.22,1997.10.15)


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